MM Chip

MMチップ

MMチップとは

MMチップは、2003年、11月から開発に着手したRFIDタグ用のLSIです。当時のマレーシアのマハティール首相の目に留まり、マレーシアの国家プロジェクトとして遂行されてきました。金沢の株式会社エフ・イー・シー(FEC)がマレーシア政府から開発を受託し、ジクシスはLSIの実開発を担当いたしました。その後、様々な紆余曲折を経て、今年量産立上げの一連の作業が完了し、本格的な市場導入に向けたアプリケーションの開拓活動を開始いたしました。

開発着手当初は、日本の小企業がマレーシアの国家プロジェクトの中核を担うとのことで、かなり話題になったLSIです。

開発には様々な困難がありました。その辺の事情は「MMストーリ」を時間があるときに眺めてみてください。

MMストーリへ

MMチップの特徴

MMチップはRFIDタグに使用されるLSIです。通常のタグLSIのように使うことができますが、MMチップならではの特徴を持っています。

独自のエア・プロトコル

通常のRFIDタグLSIはISO15693に代表される国際規格に則った通信プロトコルを採用しています。MMチップは独自のエア・プロトコルによってリーダとの通信を行います。その為、世の中の標準的なリーダとは全く互換性がありません。これはMM2が、偽造防止、真贋判定などの特殊なアプリケーションをターゲットとして企画されたためです。従って、MMチップ上のメモリへの読書きを行うためには、専用のリーダが必要となります。

内蔵乱数発生器を使用した独自の暗号化回路

MMチップは内部に乱数発生器を内蔵しております。算術乱数では有りません。リーダとの通信データは乱数を利用した独自の暗号化が行われます。暗号化とその解読は専用リーダにより行われます。

読書き可能な96バイトのメモリ

読書き可能なメモリを搭載していますが、容量は小さく、ユーザ領域は96バイトに限定されています。96バイト中の16バイトはOTP領域になっており、一度書込むと消去できない構成になっています。実際のアクセスは、セクタ単位(16ビット構成)で行います。セクタ毎に書換えを禁止するロック機能も搭載されています。

マルチ周波数動作

MMチップは13.56MHzから2.45GHzまでの様々な周波数で動作させることができます。とはいっても、動作周波数毎にアンテナは設計しなければなりませので、タグの形で複数の周波数動作を行うためには、複数周波数対応のアンテナが必要です。このアンテナはFECとトッパンフォームズが実績を持っています。

オンチップアンテナ(MM-OCA)とMM-SPTタグ

MM-OCA MMチップの最大の特徴は、オンチップアンテナ品とMM-SPTタグ品にあります。オンチップアンテナ品はシリコンのダイ(個片のチップでシリコンが剥き出しの状態のもの)上にアンテナを直接形成しております。そのサイズは0.7mm×0.7mmで、厚さは70umという薄さです。これは紙にすきこむことが出来るサイズを想定しています。MM-OCAはUHF(890-960MHz)用と2.45GHz用の2種類がありますが、通信性能が良いためUHF版をお勧めしています。MM-SPTタグはジクシスのオリジナル開発品で、現状は2mm×1.8mmで厚さが0.45mmになっています。MM-SPTはUHF周波数のみに対応しております。どちらも通信距離は短く、ほとんど密着状態での通信と考えてください。


MM-SPTの特徴

MM-SPTMMチップの特徴を最大限に発揮するのが、MM-SPTタグです。既にアンテナが内蔵され、プラスチック封止された状態でのご提供になりますので、小型ではありますが取り扱いは比較的容易です。対象物に接着剤で添付、あるいはテープ等で添付することもできます。プラスチック製品への大量導入の場合には、モールド時にチップをプラスチック内に閉じ込めることも可能です。

MM-OCAと比較するとサイズは大きめですが、それでも非常に小型であり、これまで難しいと思われていた場所への取り付けもできる可能性があります。特殊なアプリケーションにおいて、密集状態で搭載し各タグを選択的に識別するアプリケーションにおいても利用可能です。弊社では、16連のアレイ状のアンテナの試作も行っており、それは約5mmピッチで設置された16個のMM-SPTタグをその位置も含め識別しております。

供給形態

MMチップは以下の形態での供給が可能です。 SMD MM Chip Reel

リーダライタ

MMチップ用の専用リーダライタは、株式会社FECが準備しております。ジクシスでも13.56MHz用とUHF用リーダライタの試作を完了しており、現在量産に向けた再設計を行っております。

想定されるアプリケーション